職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成28年7月号−

中村医師は30年前に、パキスタンペシャワールで、ハンセン病棟の診療活動を皮切りに、1998年にPMS基地病院を設立、2000年の夏以降アフガニスタン全土が、大干ばつで村が次々に消滅し、多くの国民が難民化流出し、水不足から栄養失調となった大勢の子供達が、診療所の待合室で死んでしまうのを目の当たりにし、「飢えをなくすためには医療のまえに水を確保することが急務」と思い、井戸堀りを始め、用水路を完成させ、砂漠から田植えができる土地に変貌した。
アフガニスタンは、かつて100%近い食糧自給を誇っていただけあり、農民が器用で、地域住民が用水路をつくり維持管理している。
地球温暖化を日本国民が真剣に考えるのは難しく、地震を経験したことがない国に、地震の心配をすることが出来ないのと同じだ。