職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成28年3月号−

『宅老所よりあい』のことしか載っていない雑誌は、職員もヨレヨレになりながら働いている、だから、そうなった。
キャッチコピーは、「ぼける前に読んでおきたい、おもしろい雑誌」、第4号は昨年末、次号予告なしだという。
第4号の伊藤比呂美と谷川俊太郎の、死んだらどうする対談、すべて職員たちでまかなって資金作りをした。
2億近いお金を貯め、地域密着型特養を建設する準備をしている。
11歳のモンド君のイラストが散りばめられ、筆使いの自由な強さが、ぼけてもOKといってくれている。

宮古島で、島の元気なお年寄りを載せた雑誌をみつけ、母が認知症になり始めた時期に重なり、発行所に行ってみたことを思い出す。
内地から移住した編集者で、閉める片付けをしていた。
こころある雑誌は、続かないような気がする。