職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成27年12月号−

週末の朝早く、お気に入りの豆腐屋に行ったら、豆乳だけ買い、絹ごし以外はお昼過ぎ、もう材料がないという。
意味がわからず、夕方行ったら、完売し掃除をしていた。
何人も、がっかりして帰り、「今年の中で一番悲しかった!」と、近所のおかみさんが涙声だった。
そのうち、花束を持ってきて、「本当に長い間お世話になった。」という人がいて、よく視れば、マジックで小さい貼紙に、 (本日閉店します)と書いてある。 希望が丘商店街に希望がひとつ消え、けろっと清々しい顔つきの鈴木夫妻は潔く、倒れる寸前まで働いた。