職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成27年10月号−

山科で、琴演奏をはじめて聴いた。
全盲の筝曲家、梶さんはたくさんのお弟子さんに支えられ、コンサートが終了、梶さんの前向きな発言に、上野千鶴子さんもタジタジで、盲老人ホーム船岡寮の再建費用に充てられるチャリティが、上野さんの「障害があっても、最後まで在宅で」という、ちょっと方向が違う話で大いに盛り上がるトークショウとなった。
梶さんは、ビルマから復員した父の三女として生まれ、小眼球で全盲、点字試験実施を大学に頼み、邦楽専攻コースを卒業しても就職先はなく、筝曲師匠の道を歩むことになった。全盲だけでなく、乳がんや母親の介護をエネルギー源に、障害者自立運動にも力を注いでいる。