職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成27年7月号−

小学校のとき、洗足池にチンカラ園という卓球場があり、ただひとつ好きな運動をしていた。
肥満児で性格も暗い私は、運動場でドッジボールの当たられ役だったし、デブは早朝マラソンをさせられても、いつまでもデブだった。中学校の同期会でも、デブで暗かったと言われる。
そんな私は、暗さを隠しながら、残りの人生は卓球だと思い、ハオチャンに卓球のコーチをお願いした。
中国から日本に来て15年、インターハイで優勝を重ね、子供から年寄りまで、選手のトレーナーをしている。
写真の女性は、試合の合間にハオチャンにアドバイスを受けていた。
80歳を超えているというから、私も目標が出来た。10代から20代前半には、憧れのキャリアウーマンがいた、やっと、ふたりめの憧れが見つかったことになる。