職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成26年9月号−

40年前に建てた家は、途中で私の事務所だったため、2回の修理をし、パソコンや本の重さで傾き、事務所を移転した。
したがって、大工さんも壊してみて判ることが多く、今までの大工さんの技量を疑いながら、手抜きや歪みを調整し、下地作りに手間取った。
下地となる木材の厚みを調整しながら組んでいくので、プレカット工法は使えず、ベテランの職人さんが墨付手刻みで下地作りする。
監修の山田さんは、女性のお化粧をたとえ話にする。
大工の大滝さんは、作業台をつくり移動させながら、たくさんの種類の道具をフックや棚で整理、入り口に履替えが揃えてあり、毎朝犬が鼻先でたしかめていた。