職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成25年3月号−

真生さんの絶版写真集「港町エレジー」が届いた。
居酒屋を経営しながら、店に出入りする港湾労働者や浮浪者の生き様を撮り、外人バ−で働きながら、米兵相手のホステスの女達を撮った。
沖縄の女が身体をはって撮る写真には、当時の沖縄の政治的・経済的背景が滲み出てくる。
ベトナム戦争から撤退したアメリカの兵士は、沖縄で無事を確認し合い、亡くなった戦友を憂う。
ウミンチュのおっさんは、女に貢ぎ・仲間に酒をふるまって、また漁にでる。
戦没者が多い地は、生を大切にすることが宿命になる。
真生さん、お子さんお孫さんといっしょに生活しているそうだ。これからの被写体を楽しみにしている。