職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成24年7月号−

北星鉛筆の杉谷社長と始めてお会いしたのは、異業種の社長さんが集まる会合だった。今となれば、半数以上の会社がないのかもしれないが、誠実な杉谷さんのことは忘れなかった。
杉谷家の先祖は徳川幕府の書記官、北海道に屯田兵として移住し、鉛筆の板を製造した。昭和26年から葛飾四つ木が本社となり、東京ペンシルラボは年間1万人の見学者があると聞く。
息子さんが「大人の鉛筆」で日本文具大賞を受賞、奥さんはオガ屑で木彩画、これも特許をとった。
最初に杉谷さんにお会いしたとき「明日は、家族で埼玉のみちの駅に行き、果物をたくさん買ってくる」と云ったことを思い出す。