職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成24年6月号−

島本さんが、協会事務局を引継いで30年が経つ。
毎月5月に全国の着物着付教室の先生達が集まり、品川シーフォートで認定試験や研修会、祝賀会を開催する。
昨年は震災で休止となり、会長さんや先生方に二年ぶりの再会になった。
日本文化を継承しくと云っても、かわいい女の子が浴衣を腕まくりで闊歩し、レースが付いた浴衣が売られる時代、各地で教室をもつ先生が高齢となり、次世代に教室を引継ぐことが命題となっている。
文化は常に変容し、「昔が懐かしい」と話せる相手を探すだけでも一苦労する。
祝賀会が無事終了、島本さんがほっとしたころ、雨上がりの東京湾から流れる風が心地よかった。