職人わくわく - Wakuwaku Workman -
−平成23年4月号−
平戸桜木道路に面した佐野屋本店は創業明治30年、4代目当主から取扱商品の説明を聞くことができた。
カラフルな包装で開けるのが楽しみな駄菓子に囲まれる。
10円で夢を買えるのは子供ばかりではない。
本屋や文房具や、ファンシーショップに置けば、あまり安くちゃ売れない。スナックのおつまみに駄菓子を出せば、サラリーマンが駄菓子屋を懐かしむ。
ソースせんべいに塗る真っ赤な梅ジャムも10円、梅ジャム職人高林さんの後継者はいないと聞く。
日暮里駄菓子問屋街が高層ビルに移転し、駄菓子が持つ生活感が失われた。佐野屋本店だけは、このままの姿でずっと在り続けてほしい。