職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成20年11月号−

今村さんは、私が知る独身男性のなかで、いちばん強く生きている人だ。
草木と天気の都合をみて決めているようだが、突然オートバイでやって来て、それも必ず朝7時半から剪定を始める。私が電話で「そろそろお願いします」と頼んでも「まだ早い」と、そっけなく電話を切る。
大好物の大粒の梅干をあげたとき、始めて笑顔を見ることができた。