職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成20年3月号−

一見ダサい武蔵小山のアーケード商店街は、抹茶ソフトを食べながらローラースケートをしていた記憶がある。
雨の日の買い物に重宝で、野菜を山ほど買ってくる。
そんな庶民的な商店街の裏道に、異空間のケーキ屋がある。
地下でコーヒーを飲みながら、若いパティシエ達が物静かに、しかし機敏に働く姿を見ているのが好きだ。
この空間、沖縄でアメリカ将校の社交場だったところを地元の陶工がアトリエにしていた場所を思い出させる。
苔青色の固い抹茶ケーキが苦くて好き。