職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成19年10月号−

秋祭りを、そこかしこでやっていて、偶然出会う祭りを見ていると、人間っていいなと思う。
大漁や豊潤に対する感謝を神さんがやっているとしても、地元住民の祭りの準備は、前年の祭りが終わったと同時にはじまる。デュルケムが、神の実態は社会だというのを、実感する。
祭りの隠れた主役は、神輿の華棒の担ぎ手だ。
華棒は神輿の進路を決めるポジション、みんなから兄貴分と慕われるような人間関係をつくらないと華棒を担ぐことができない。
若輩のときから神輿を担ぎ、粋というものを身につけ、地元の顔役と親しくなることができる。