職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成18年10月号−

お父様の上野修治さんは、新潟から震災後上京、昭和6年建具やを始め、健一さんは二代目。
 日本家屋が減り、障子をつくるような注文がない、建具やの数は三分の一に減ったそうだ。家でも家具でもユニットばかりで、面白い仕事ができないと嘆く。
毎晩町会のお祭りの仲間と焼酎を飲むのが楽しみ、最近は週一回を休肝日にした。
66歳、動けなくなるまで仕事を続けるそうだ。
母の家の雨戸が締まりっ放しで、痴呆がすすんだのかと心配していたら、雨戸のかんぬきが壊れていた。
上野さんが飛んできて、閂をすぐさま取り替えた。