職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成18年5月号−

沖縄読谷村の「やちむんの里」、読谷壷屋焼の金城敏徳さんの工房を訪ねた。
休日の朝8時だったが、敏徳さんは、手捻りで壷のまわりに龍を施していた。
壷屋焼は、琉球王朝が14-16世紀に中国や南方から持ち込まれた陶磁器がもととなり、17世紀に薩摩の統治下、海外貿易が下火になり、朝鮮の陶工から上焼を学んだと伝えられる。
牧志の壷屋のやちむん通りは、今でも当時の趣を残しているが、登り窯で薪を燃やすには人口密集し、70年代に陶工は地方に分散、沖縄初の人間国宝の金城次郎一門も読谷村に移る。
次郎さんは平成16年に92歳で亡くなった。
敏徳さんの次男、敏幸さんの魚文は人気が高い。