■ 宮古島ともコハウス

2007年12月

平良港から細い坂道を登っていく途中に「たけのこ」がある。
裸電球ひとつだけがぶら下がった入口の薄暗い看板、秘密のお店かもしれない!!
「やってますか?」と覗いてみる、親泊さん親娘が天真爛漫な笑顔で迎えてくれる。
島豆腐が食べたくてチャンプル定食を注文したら山盛りのお皿とごはんで600円、おまけに菊の露の水割りを頼んだら「100円でいいよ」とおかあさん。

この辺の入りくんだ坂道一帯は、港が栄えていた当時の歓楽街の面影が残る。
店を出て、腹を抱えてデコボコ道を登っていると、いまでも商売が成り立つのか、黒いシースルーのブラウスを着た女性が足早に通りすぎた。
自分が満腹になっていると何の欲にも興味がわかないことに気がつく。