■ 宮古島ともコハウス

2007年05月

海岸線に沿って運転していたら、どこからか太鼓の音が聞こえてきた。
恋人を追って福岡からやってきた咲絵さん。
イムギャーの丘でアフリカの太鼓を叩いていた。
「彼はすごく太鼓を叩くのがうまくて、休みの日は、いつもいっしょに砂浜で太鼓を叩く」と嬉しそうに話す。
さとうきびの収穫時期だけ宮古で働き、その後は結婚して彼の実家の四国で農業を引き継ぐという。四国の山の精霊が、ふたりの太鼓の音に呼び寄せられる日も近い。

沖縄全体のさとうきびの収穫と製糖業は縮小しているが、宮古島は平坦地が広く、観光サービス産業だけに依存できないこともあり、さとうきび依存農家の割合が高く、収穫期には援農隊と呼ばれる若い季節労働者が内地からやってくる。