■ 宮古島ともコハウス

2007年04月

花びらほころび青葉まぶしい季節、すでに恋愛卒業だとしても、琉球グラスで古酒とシークワァーサーを楽しみたい。
泡盛は、琉球王朝栄華だった15世紀にシャムから伝来されたといわれ、同じ蒸留酒であるウイスキーやブランデーより一世紀以上早く製造されていた。
17世紀に入ると、泡盛は琉球王朝の御用酒として首里城の周りでだけ製造が許された。

宮古島で誇る「多良川」は、城辺の地下水が湧き出る砂川で製造されている。
宮古島の地質はさんご礁が隆起してできた石灰岩、雨水が濾過されミネラルが多い地下水となる。
この地下水が泡盛の芳醇な香りとまろやかさを造りだす。

タイのインディカ米を蒸し、黒こうじ菌の種付けに3日間、仕込んだモロミを蒸留釜に入れ加熱するとアルコール濃度70度位の原酒が出来上がる。
泡盛を3年以上熟成したものを古酒という。
工場見学しているだけで、すっかり酔っ払い、神様が守っている穴倉貯蔵庫のひんやりした霊気で目覚めた。