■ 宮古島ともコハウス

2007年01月

宮古上布は「人頭税」が施行されていたころ上納布だったので、当時の女性たちを苦しめていた時期がある。
薩摩藩の勢力が強かったころ、琉球王府から薩摩へ献上され「薩摩上布」といわれていた。

宮古神社の鳥居を正面にみて、右手の2階建木造建物が織物協同組合だ。
二階が工房となっていて、静かに時が流れ、流れに身を任せた女性たちが黙々と麻糸をつなぎ、撚りかけ、しめはたで模様を創り出していく。
音がない空間、真剣なまなざし、時折忘れたように海風がそよぐ。
私がつまらぬ質問をすると、工房全体に響き渡るので、ちょっと恥ずかしくなる。